意外と知らない「フッ素配合歯磨き剤」の選び方・使い方について

意外と知らない「フッ素配合歯磨き剤」の選び方・使い方について

意外と知らない「フッ素配合歯磨き剤」の選び方・使い方について

「フッ素配合歯磨き剤」を上手に取り入れましょう

いまや市販される歯磨き粉の9割以上に配合され、むし歯や歯周病予防でおなじみのフッ素。
製品によってフッ素の濃度や性状が異なるので、使う人の年齢やお口の状態に合わせて選ぶ必要があります。
今回は、身近なフッ素配合歯磨き剤の選び方と使い方についてご紹介します。

 

ご存知ですか? 「フッ素の推奨濃度」

フッ素濃度は「ppm」という単位が使われます。1ppmは100万分の1%をあらわし、1,000ppmでは0.1%の濃度ということになります。
フッ素の過剰な摂取は、エナメル質の形成不全である斑状歯や、じん帯や腱、骨などが硬くなる骨硬化症などを引き起こすおそれがあると指摘されています。そのため、大人と子どもではフッ素の推奨濃度が異なります。生後6ヶ月頃~6歳未満の「子ども用」は500ppm、6歳〜14歳は1,000ppm、15歳以上で1,000~1,500ppmが推奨されています。
また、これまで1,000ppmだったフッ素濃度の上限が、2017年から1,500ppmまで引き上げられ、市販品も1,450ppmの製品が発売されるようになりました。
フッ素濃度が1,000ppm以上の歯磨き剤では、濃度が500ppmあがるごとにむし歯の予防効果も6%上昇するとされていますので、むし歯菌が多い人や、お口に詰めものや被せものが多い、お口が乾燥しがちな人は普段のケアに取り入れるとよいでしょう。

 

フッ素配合歯磨き剤の選び方と効果的な使い方

市販の歯磨き粉の性状には、ペースト、ジェル、液体のものがあり、そのうちジェルタイプとペーストタイプにフッ素が配合されています。
ジェルタイプは柔らかく歯に密着しやすいので、歯と歯の間まで行き渡りやすく、あまり泡立ちません。使用後のゆすぎも少量の水か、中にはゆすがなくてよいものもあるので、まだ口がゆすげない小さなお子さんにも安心です。しかし研磨剤が配合されていないため、歯の着色汚れが気になる人はペースト状の歯磨き剤を使うとよいでしょう。
フッ素の効果を上げるポイントは、5〜15ml程度の水で1回だけゆすぐこと。ゆすぎを最小限にすると、フッ素の成分を歯の表面に残すことができます。歯磨き後は1〜2時間くらい飲食を控えることもお忘れなく!
口臭予防でおなじみのマウスウォッシュにも、フッ素配合のものがあります。通常の歯磨き後に使えるので、口臭ケアをかねてご家庭のケアにプラスしても効果的です。

 

バイオフィルム除去とフッ素塗布で予防効果アップ!

バイオフィルムとは、細菌が自分を守るために張る膜のことを言います。この膜があるとせっかく使っている歯磨き剤の成分が歯に行き届きません。バイオフィルムは歯ブラシでは落とせないので、歯科医院で定期的に専門クリーニングを受け、あわせてフッ素の塗布をすることでご家庭でのフッ素ケアの効果アップが期待できます。また、歯科医院のフッ素は市販品より高濃度なため、効果の持続性が高まりますし、常にお口を清潔にたもつことで、なかなか人には相談しにくく、自分では気づきにくい口臭の予防にもつながるのです。

お口の悩みや定期的な歯のクリーニングご希望の方は、
福岡市の早良区南庄にある歯医者「おおたデンタルクリニック」へお気軽にご相談ください。

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